本当の読書好きは尊敬せざるを得ない

2年くらい前、KDPで電子書籍を出版した。ペンネームは「なめくら ひかる」

題名「蟻を守る、石」

アマゾンで現在も販売中だ。

この作品、発売後に行った無料セールでは運よく数百冊ダウンロードされたものの、有料となってからは全く売れず、私に入った収益はスズメの涙であった。この件に関しては「きまぐれラッコマガジン」という放置気味のサイトに色々書いているので、興味のある方はそちらで読んでほしい。

で、今日書きたいのはそんなことではない。

その「蟻を守る、石」。販売1ヶ月後くらいに、なんとレビューがついた。星は4つ。その後、色々エゴサーチをしていると何とブログで書評してくれる人がいることも知った。

私はこの事実に驚きを隠せなかった。素人の小説を、しかもある程度分量のあるものを読むという行為。それが出来るということ。そこに自分とは別世界の人間を見てしまったのだ。

私にも本好きを自称していた時期があったが、自分の作品にレビューを書いてくれた人の存在を知ってからは、とてもじゃないが「本が好き」だなんて言えなくなった。

なぜか?

私は無名の素人の作品なんて、絶対に読まない。いや、それ以前に小説自体、ここ数年まるで読んでいない。最後に読んだのは誰だろう?それさえ、思い出せないのだ。そう、私は「小説を必要としない人間」であり、そんなものを読むくらいならYouTube見るよ、映画見るよ、写真撮るよ・・・そんな感じの人間だ。

対して「小説を必要とする人間」はどうか?お絵かきみたいな表紙の、素人が書いた小説を読み、レビューまで書いてくれる人。私から見たら神としか言いようがない。なんでそんなことするのか?なんで、私の小説に何か、時間を割いてくれるのか?こんなことを何度か考えた。

そして出した結論、彼ら彼女らは本当の本好きであり、「小説を必要とする人間」なのだ。根本的に活字中毒であり、傍らにいつも物語がなければ生きていけないような人達。そして彼ら彼女らは作者の有名無名を問わずに、物語が自分の人生に必要不可欠なのだ。だから、読む。それだけ。

私はどう頑張ってもそこまでの本好きにはなれない。物語だって欲さない。あるのは、何でも良いから出版してやろうというでしゃばりな自己顕示欲だけだ。だから、尊敬せざるを得ない。いつも物語がなければ生きていけない、活字中毒な、本当の読書好きの人たちのことを。

 

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